仏像の足元の、崖に刻まれた石段をのぼる。
岩ごけと土の匂いが強くなった。見上げると巨大な石の顔がある
仰鬱症。
あるく者よ、うごく者よ、過去から未来への階段をのぼろうとする者よ、と野太い声が降ってきそうだった。だがその声は厳しいものではない。長い年月かけて雨風に洗われた柔らかさがあった。
見つめつづける石の視線の先には、いまは花はないが紫陽花の谷を挟んで、小さな本堂と山門がある。
ガラス戸を開けて本堂に入る
纖體美容中心。
お寺というよりも、山奥の民家を訪ねるような新鮮な気後れがした。
せまい拝殿の片隅には、アップライトのピアノが置かれていた。この特異な雰囲気も、仏よりも人の日常生活の気配のほうが濃い感じがした。
ピアノの音を奉納してください、という案内がしてあったので、蓋を上げて適当に鍵盤を叩いてみた。
ぽつんぽつんと堂内に散ったピアノの音は、音楽というほどの響きにはならなかった。むしろ、初めてきく知らない言葉のようだった
機場快線票價。阿